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磨けば回復する
 口腔衛生指導はブラッシング指導だけではなく、咀嚼の指導、食べ物についての指導などもあります。ところが、歯を磨くことは誰もが長年やってきたことです。今さら、歯磨きの練習なんて? 子供じゃあるまいし、そんなことより早く、治療を始めてもらいたいと言い出す人も少なくありません。歯のまわりに付いている細菌をすべて取り除くことは簡単ではありません。高度なテクニックを必要とします。指導を受け実行するということは、日頃から慣れ親しんだ磨き方を変えることですから、容易なことではありません。でも、指導は受けても、実行と技術が伴わないと、歯垢が落せず歯周病は進行するばかりです。

 本気で毎日のブラッシングの方法を変えていこうという気持ちになってもらうために、私たち歯科医はいろいろ苦労するのですが、何よりもまず、歯周病について正確な知識を持ってもらうこと、ブラッシングやメンテナンスの重要性について納得してもらわねばなりません。私のオフィスでは“カウンセリング”という時間を設け、これからブラッシング指導を受ける患者さんに、ここで一緒に歯周病についての勉強をすることにしています。ここでは、スライド写真を見て話を進めていきます。まず、多くの患者さんたちの初診時のお口の中の状態に始まり、口腔衛生指導を受けて正しいブラッシングが身についてからの口の中の変化、治療がすべて終わった状態、そして現在に至るまでの経過の記録写真は、これから指導を受ける患者さんたちに明るい希望とやる気を起こさせるようです。

 口腔衛生指導で習得したことを着実に実行すれば、それだけで初期の歯周病なら大半の問題は解決します。全部の歯がグラグラになって、柔らかい物しか食べられない末期の歯周病の場合でも、これだけで歯周病の進行を遅らせる効果はあります。このステップなしには、私の歯周治療は成り立ちません。次のステップの治療へと進むための第一段階なのです。
 
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有田歯科医院  院長 有田博一
160-0022  東京都新宿区新宿4−4−1サテライト新宿ビル5F
TEL 03−3341−8294